『弥助』へ(7月4日)
奈良の南に位置する下市には、『義経千本桜』の三段目<鶴瓶鮨屋>のモデルの家があります。
以前より「行こう‼」と言っていたのですが、なかなか重たいお尻が上がりませんでした。
鮎の季節は「駅から徒歩15分」は結構辛いものがありますし、乗り換えもあるし… というのが言い訳(笑)
それが主人の友達との話の成り行きで、皆で押し掛けることになりました。
運よく? それほどお酒が好きではないお方がいらして、車で行く事が可能に💕
願ったり叶ったり、スキップ気分で出かけてまいりました😅
👆ベンガラ壁の三階建、二度の大火の類焼後、昭和14年に再建。
玄関脇には維盛の名が刻まれた石が置かれてました👉
歌舞伎では、ここは源氏に追われる平維盛が名を弥助に変えて働いている寿司屋なんです。
後水尾天皇に献上して以来、「弥助」を名乗るようになったそうで、現在50代目。
因みにお店は、創業800有余年です。
コロナで手入れができなかった裏庭は、今回拝見できませんでした。
中に入ると黒光りする床に感動。 そして外と打って変わって、とっても涼しくって感激。
👇皆が揃うまで待合にて待機。
あちこちに鶴瓶のような鮨桶や歴史を物語るものが飾られてました。
ある意味、ここは歌舞伎ファンの聖地ですね。
昔は釣瓶型の桶で鮎の熟れずしを作ってましたが、
今は押しずし中心のお料理です。
鶴瓶型の桶を締める締め木が床の間に飾られてました。
この中に、弥左衛門さんは小金吾の首級を隠し、
いがみの権太は銀を隠し…
歌舞伎の舞台ではメインの道具なんですよ。
そんなことを想像しながら、お料理を待ちます。
49代目の弥左衛門さんはいろいろ蘊蓄を語って下さったのですが、
只今入院中だとか…
50代目を継がれた息子さんは、只今お勉強中とか…😂
👇先付けは、焼き玉蜀黍、豚の角煮、お浸し、枝豆に唐墨、ミニ帆立
二品目は、鮎のお造り。 この時期の実の提供で、私は初めて頂きました👆 美味しかったです💕
冷酒は「大峰山」で雑味のないお酒です、人によっては…というか、私には少し頼りないかも…
👇鮎の塩焼は、頭から全部食べられます、骨が全く触りません。 そのため小さめの鮎を使うのかな?
揚げ鮎の野菜餡掛けは、「別に鮎でなくてもいいのとちゃう?」という感じ(笑)
👇冷やし野菜 そして最後は、鮎寿司とお味噌汁。 鮎寿司は美味しかったです💕
デザートは、葛餅とキーウイ、サクランボ。
歌舞伎好きとしては、良い体験ができたと大喜びです。
でも鮎を食べたい方には物足りないかもしれません。
奈良の吉野川渓流では美味しい鮎が釣れますから…
どなたか興味のある方がおいでなら、案内方々訪問するかも、
でも自分が楽しむための再訪はないかもしれません。
お造りと鮎寿司は、もう一度頂きたいものです。
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