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2013年5月26日 (日)

メスキータ(コルドバの聖マリア大聖堂)

以前トルコに行って以来、イスラム教モスクとキリスト教会の交代劇にとっても興味を持ちました。

と言っても専門的な事は分かりませんが、仲悪いのにお互いの施設を再利用してるのが面白い。

大規模な美しい神殿には、宗旨違えど敬意が払われるのでしょう。

「わぁ~、綺麗。 凄いねぇ~。」という感動は、言語・宗教・人種の区別なく、平等なのでしょうね。

このメスキータ(Mezquita アラブ語由来のスペイン語でモスクの意)も、かつてはイスラム教の大モスク。 

その増改築は、コルドバの歴史を物語ってます。

Img_0504

門を抜けると、広い庭『オレンジの中庭』

糸杉とオレンジが仲良く(?)ならんでます。

これらはキリスト教の時代の物。

イスラム教のモスク時代には、

身を清めるための庭でした。

信者たちは庭のアルマンソール泉で身を清めてから、

御祈りをするためにモスクに入るのです。

 

Img_0507_3

 

 

 

オレンジの木々の向こうに見えるのが、

先ほどの尖塔『アルマンソールの塔』です。                  

イスラム教時代はモスクのミナレット。                     

礼拝の時が告げられていたのです。                      

キリスト教の時代になってから、

鐘楼に改築されました。

高さ54m。                                      

コルドバで一番高い建物です。                                                                                                                                  

 

小雨になってきました。  出てくる頃には晴れてるかも…  全ての神に感謝。                         

Img_0509                                        

 

 

 

回廊も広くて立派です。

沿って歩いて行くと入口『シュロの門』があります。

入ってすぐのところが一番古い部分。

奥へ奥へと増築されていきました。

モスクは明るいのが普通ですが、ここはなんだか妖しいほど薄暗い。

カトリック教徒による改造で5つの門以外すべてが塞がれたためだそうです。

      Img_0529     Img_0511_2 

『円柱の森』と呼ばれる所。 その昔は1000本以上の柱があったそうです。  でも現存するのは854本。

メリダ(スペイン西部)にあるローマ水道橋を参考にしたといわれるアーチが幾層にも重なって見えます。

是非ともメリダに行ってみねば…と、旅心がくすぐられます。

白い化粧漆喰と赤いレンガを交互に楔状に配した構成は、とってもユニーク。

赤と白あるいは黒の段縞模様は、イスラム建築の特徴だそうです。

でも後世の物(東部分)には、赤く煉瓦色に染めてるだけ…というものもありました。

柱もいろいろで、アラバスターや緑やピンクの大理石、ローマ時代の遺跡の柱の再利用等々。

Img_0524 Img_0525 御覧下さい、面白いでしょsign01

同じように見える柱ですが、アラバスター製の柱は、光を透します。 

何世紀にもわたって増改築してるわけですから、その時代を反映したものになっていて面白い。

ただこのイスラム教モスクの下には西ゴート時代の教会(サン・ヴィセンテ教会)の遺構が眠ってます。

Img_0514                                        

 

 

 

 

一部床がガラス張りになっており、

覗くことができるようになってます。                       

キリスト教 → イスラム教 → キリスト教 の歴史です。

Img_0530                                        

 

 

こちらがミヒラブ、メッカの方向を示す壁に作られた窪み。

アラベスク模様やガラスモザイクで飾られてます。

ミヒラブ手前のカリフの為の場所、マクスラの

八角形の高いドーム天井も金地にガラスモザイクの装飾。

その下の高窓から差し込む陽が、                            

メスキータの幻想的雰囲気を醸し出してます。  

    Img_0531

                                                                       

Img_0536  Img_0537 お茶目なサイン発見。                                      

   モハメッドさん                   アマンさん                                                                                                                                                                                                                    

国籍・宗教・人種・時代変わっても、やること一緒なんですね happy01 

モスクの部分からカテドラルに向かいます。  途端にゴージャスな雰囲気にshine

Img_0522  Img_0539

右はカテドラルの中央祭壇。 天井の細工が凄い。  天井もグ~ンと高くなります。                           

そしていつも思うのですが、首が痛くなります despair                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    

                                     

Img_0542                                            

 

 

中央祭壇と向かい合う形で聖歌隊席があります。            

両脇にはパイプオルガン。

マホガニー製の聖職者用の椅子には

バロック様彫刻が…                                                                                   

マホガニーは、当時植民地だったキューバから                                                              

運ばれたそうです。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              

 

Img_0541                                            

 

 

 

そして翼廊部の天井に、ため息。

バロック様式?

中央部が○ではなく楕円形。

 

こんなに凄いカテドラルですが、改造を許可したカール5世は、

「どこに行っても見られないものを破壊して、どこに行っても見られる物を造った」と言ったそうな。

確かに言われてみれば、バチカン・イタリアでよく似たもの見てきました。

壊されてカテドラルになった部分のモスクの再現はできません weep

保存と開発、維持と改築、難しい問題ですよね。

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コメント


イスラム教とキリスト教の哀しい戦いの後をまざまざと見せつけられる建物ですよね。
ゴシック、ルネサンス、バロックの3様式が結合している陳腐な空間には心が痛みました。

ただ 私がここを訪れたとき、庭の木にたわわに柑橘の果実がなっていて なんとも良い香りがしました。

当時 私は建築の仕事をしていたので 細かい知識をまとめた資料を持ち歩き 
それを一つ一つこの目で確認しましたが 
見れば見るほど この陳腐な建築物に 心がモヤモヤとしてしまい、
庭のベンチに座って シトラスの香りに救われたことが忘れられません。

 「コルドバ」「朱色の塔」「セビーリャ」等々、好きなギター曲のBGMが頭の中で鳴りっぱなしです。
 青空のもとではなくても、雨もまた良しですね。
 花の似合う露地は魅力的です。

 言ってみれば、イスラム教はキリスト教の、キリスト教はユダヤ教の、それぞれの新興宗教のような関係ですよね。
 関係が近いが故に、こじれると治まりがつかない…
 イスラムの遺構だから、キリスト教の遺構だからと、むやみに破壊されなかっただけ、
 当時はまだおおらかだったのかなあ、
 と思いながら、美しい教会を拝見してました。

shinmamaさんの解説をお聞きしていたら、とっても勉強になったでしょうね。
と言っても、当方、ガイドさんのお話も半分も頭に残らず、
ただため息つきつつ、感動しながら歩きまわっておりました。
分からないなりにも、その素晴らしさや斬新さを感じました。
「どこにもない物…」 確かにその通り。
今すぐ傍にあるここにしかないものを大事にせねば…
日本にも、そんなものがたぁ~くさんありますものね。
オレンジの季節は終わりにようで、たま~に見かける程度でした。
オレンジの庭でシトラスの香りに包まれるのもいいですよね。
御訪問、ありがとうございました。

ようさん、残念ながら我が頭の中をめぐる楽曲がありません。
全くもってクラシックに疎い…sad
『アルハンブラの思い出』くらいかな…coldsweats02
宗教観の闘争に口は出せませんが、なんだかとっても世知辛く息苦しいですよね。
みんな仲良く楽しければそれでいいんだけど…
建物も、あるレベルを超えると、きっと認めあえるんでしょうね。
日本でも廃仏毀釈のおり、結構な物が失われたのでしょうね。
他人事ではありませんよね。
コメントありがとうございました。

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