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2013年7月12日 (金)

『清染居』工房訪問

7月4日、京加賀友禅『清染居』を訪問する機会を得ました。

梅雨空の下、濡れても大丈夫な小地谷に雨草履、傘握りしめ、雨コート持参で出かけました。

工房は、京都北山の紫野、住宅街にあります。

御紹介して下さった方が、最寄りまで車で迎えに来て下さるというので、昼食は西陣界隈で済ませる事に…

以前行ったお蕎麦屋さん『にこら』に予約入れました。 

「次回はこれたべようね」と二人して言ったのを憶えてはいるのですが、はてさて何だったのか… (?_?)

「行けば分かるsign01」ということで…   

「予約する場合は、お一人様3000円以上のオーダーをお願いしたい」との由。  依存はありません。

雨は降りそうなれど、傘さす事もなく到着。

11時半開店、11時半予約、11時28分到着。  全く無駄のない一日の始まりでした。

Img_0152 Img_0153

メニュー見て思い出しました、『おまかせ蕎麦コース』。  でも二日前までの要予約。  残念。

店名の由来となったNicolas de Stael さんの絵が飾られ、ジャズが流れる、ちょっと異色のお蕎麦屋さん。

Img_0155                                                    
                                                 
まずは『旬菜セレクト』(料理3種盛り合わせと天婦羅)

「お一人様~お2人様分を目安にどうぞ」とのこと。

二人でシェア。

左から、おから・よこわのカルパッチョ風(?)・鴨ロース

どれも美味しい。  よこわはお肉に見えましたよ❢                                                       

 

友は紗の絵羽風小紋です。

いつもお洒落なんですよ、私の師匠ですsign03

 

お蕎麦ですからやはり日本酒…                                   

分からないなりに夏辛口の但し書きに魅かれて山口県の『雁木』

錫の器で出して下さいました。  ウ~ン、たまりません lovely

天婦羅(アスパラ・ししとう・穴子・なんだか分からないお野菜… 癖のない何かの軸の様な?????)

Img_0158_2 Img_0159

そして興味津々で注文した『アスパラと干しいちじくのそば密ブルーチーズソース』

チーズの塩気と無花果の甘み、チーズの癖を和らげる蜜のバランスが絶妙。  ワインが欲しくなる一品。

お蕎麦登場sign01  私は『鱧のコンフィと梅おろし』 友は『とろろとアボカド』  ともに冷かけそばです。

Img_0166 Img_0168

緑は胡瓜のおろしです。   この創作性が溜まりません。   美味しかったぁ~面白かったぁ~。

Img_0169そしてデザートは、『仁挽き杏仁豆腐』

前回二人とも完全にノックアウトされた一品。

そば密シロップがかかってます。

やっぱり美味しかった、良かった…

友のスマホが鳴ります。

突然帰らなくてはいけない用が…

と、途端に外は土砂降りに…

やらずの雨でしょうか?  友の涙でしょうか?

ということで、私一人工房見学に行く事になりました。

友はとってもいろんな事を知ってるので、いつもくっついて行っては、「ふむふむ」「なるほど…」の私です。

大丈夫かな?  頓珍漢な事言って作家先生怒らせちゃわないかな?  不安が雨雲以上にたちこめます。

Img_0188


閑静な住宅地にある、御自宅兼工房のようです。

今日ご案内して下さる上野街子先生は4代目。

初代上野清江(セイコウ)さんは、いわゆる風流人。

そんな環境で育った上野為二さんは、人間国宝に。

そして三代目上野清二さんは、

「上野染色デザイン研究室」を設立。

でも若くしてお亡くなりになられてしまいました。

そしてその奥さまが、「絶えさせてはいけない」と…

細腕繁盛記の様な苦労と努力を重ねられ、

現在は『清染居』の名の下、

見事に伝統を踏襲なさってます。

そんな作品がどのようにどのような所で生まれるのか…

どきどきわくわく、そしてちょっと緊張です。

舞い上がった状態でお昼を頂いた御蕎麦屋さんのお話した後、早速アトリエに案内して頂きました。

よく磨かれ黒くなった床、昔ながらの階段を上ると、そこは化学室みたいでした。

色とりどりの染料。 岩絵の具が綺麗に並んでます。 理科室と違う所は御向かいに並んでる刷毛の数々。

Img_0175 Img_0176

こんなにたくさんの刷毛を見たことありません。 この刷毛を作る職人さんはどれほどいらっしゃるのかしら?

Img_0177                                        
                                         
この刷毛の向こうが、清二先生がお座りになってらした所。

代表作品が架けられてます。

色変わらないかな?

何とも言えない色合いです。

加賀友禅と同様、縫いや箔を使いません。

構図と染だけで勝負です。

華やかだけど落ち着いてます。

Img_0174

すぐ傍の机には愛用の品々と共に、清二先生の手書き日記がひろげてありました。 

毎日描かれたそうです。  棚にもた~くさん並んでました。

竹製のペンがとっても素敵。  落款も手作り。  何気なく並べられてる文具一式がお洒落です

その奥には清二先生が特注した丸い畳。  板の間のアトリエでくつろぐ時にお使いだったのでしょうか?        

Img_0170_3                                                                                   四角い部屋に和らぎを求め、

畳屋さんに依頼なさったとか…

「そんなん、無理です」「それを作るのがプロだろ」
 

といった掛け合いがあったとか…

そして一念発起して作り上げられたそうです。

これを機に、畳屋さんはとっても偉いお方になったそうです

                                               
                                                                                              
                                                

嬉しそうに思い出を話される街子先生です。

                                                                                                                    突き当たりのスペースに飾られていたこの着物、私とっても好きです。 柔らかな色合いなのに甘くない…

Img_0171 Img_0172

清二先生作の4枚で一組の襖です。  仕舞ってあったのに出して下さいました。 

4枚は並べませんでしたが、綺麗に一枚の絵になります。 この藍の色がいい。  

自然界の物を使うと、科学では出せない微妙な柔らかさが出る気がします。

ため息つきつつ、今現在活躍なさってる方達の工房に行きました。

いろんな青 Img_0178_2 Img_0179 ちびた鉛筆

なんだか面白そうなものが転がってます。  意外に身近な物があったりして親近感が増します。

お隣のお部屋では若い女性が糊置きの最中。  真糊を使ってます。

   Img_0180_2  Img_0181

真糊はもち米が原料。 ちょっとなめてみました。 「辛いよ」と言われましたが、それほどでも…

ちょっと熱中症の気があるのかな?  気をつけなくっちゃ❢  

糊を置いた後、他に糊が付かないよう、おがくずを撒きます。 そして綺麗に掃くと、模様がくっきり解ります。

糊置きに使ってる、丁度ケーキ屋さんの絞り袋の様な物の先っちょの筒を作る人もどれほどいるのかしら?

伝統工芸を作り上げるには、道具が必要で、その道具を作る方もいないといけません。

今回の糊置きは広い範囲ですが、細い細い線の時もあります。 当然筒の先も極限に細く…

勿論刷毛にしろ筆にしろ、細いものも必要。  一つ一つ手で作らないといけない細かい道具達。

こうやってお若い方達が携わってくれてるのを拝見すると、なんだかほっとします。

インドネシアの更紗を貼ったお部屋でお茶を頂きながら、着物談義に熱が入ります。

いつも感じますが、芸術家のお宅って、その方の芸術を感じさせます。

妥協せず自分の感性に従順な、そんな環境に身を置いてないと、其れなりの物は作れないのでしょう。

着物だけでなく、先生のいらっしゃる空間の素晴らしさにも感動して、近くの帯屋さんに行きました。

Img_0189あれほどの雨が嘘のように上がってます。

『愚庵』の暖簾の前で、記念撮影。

今日とは別の友が作ってくれたバッグです。

何故傘を預けなかったのかな?

写真見て後悔… coldsweats02                             

 

帯は石川県山中の方で織ってらっしゃるそうです。

水も空気も綺麗な所ですもの、いいのかも…

素敵な帯にため息つきつつ…     今日は、どこでもため息の連続です。

今日一緒に来た友の為にも再訪したいものだと、御紹介して下さった方に伝えました。

私は二度美味しい体験…  scissors

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コメント

熊野古道を歩く勇ましいお姿、の次に 和服の艶やかなお姿。
まさに七変化ですね。

このメリハリが パンジー様の好奇心を満たしているのでしょうね。

自分の好きなことに時間を使えることが どれほどラッキーだったのか
しみじみと感じています。

パンジー様の今に 乾杯です!!

shinmamaさん、御返杯 beer ❢   お孫さんとの日々に乾杯 beer
街歩きは苦痛になりません、デパートも大好き❢
「なんでこんな何にもないとこ歩いてるんだろ?」と、一歩一歩踏みしめておりました(笑)
明くる日の整骨院通いのお陰でか、それほどの筋肉痛にもならず、お出かけできました。
ほんとにわたし、何してるんでしょうね(爆)
人生、好きな事に好きな時間が使えるのは一瞬の様な気がします。
親の介護か孫の世話か、自分の体との闘いにつれあいの体調etc
お互い、何とか時間見つけて、自分なりに、許された環境で、人生謳歌しましょう❢
shinmamaさんならではの、きっと素晴らしい日々に❢

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